2018-06-08 変拍子のみる夢 言葉と。 夢をみていた。 三日月のえくぼに溜まった雨水。 騒々しい夕暮れ真っ白な脅迫。 夢をみていたひたすら同じ夢を。 ここにもいなくてそこにもいる。 ただならぬ陽気の逆立ちする南向き。 等間隔の左腕がゆっくりな太陽にめがけて。 ぐうぐうエンジンが声をひそめて。 夢をみていた。 ころころ朝靄にまぎれて泣きながら。 夢をみていた。 夕食のなかに昨日見つけた思い出がかけらとなって燃えているのを眺めている。 夢をみていた。 夢をみていた。