のまどのまど

音楽や芸術について、気ままに書いたり描いたりする雑記ブログです。

【祝!劇場版!】ラブライブ!サンシャイン!! 〜わたしたち、考察したい!〜【第1期第1話】

突然のテンションで怯えないでください。
 
実はわたしは、にわかラブライブファンでして…。
推しは黒澤ダイヤちゃんです。最高of最高!
彼女の魅力を語るだけで記事が一個書けてしまうのですが、それはまたの機会に…。
 
ついに劇場版が制作決定したそうじゃないですか(浦島太郎)。
これは復習しておかなきゃいけない!ということで、せっかくなのでわたしの武器である構造分析を使って、「ラ!サ!!」の考察を行っていこうと決めたわけです。ついでにいうと、そろそろバンダ◯チャンネル解約したいので、最後に見ておこう、というわけです。文章の密度大丈夫ですか?読みにくいですか?
 
それでは行ってみましょう!
 

考察のスタイル

今回わたしが用いるのは物語を構造として捉えて、それを分析し、考察するという手法です。ですので、あまりキャラクターの感情が出てこないのが特徴かと思います。

 

他サイト様での考察記事を拝見したところ、わたしのようなスタイルはなかったように見えたので、新鮮さを提供する意図もあります。すでにあったらごめんなさい。

 

特に重要なキーワードは「二項対立」「反復」「入れ子構造」ですかね。この記事で全部出てくる訳ではないので、ご注意を。

これらについては、実際に用いられている部分を読んでいただくのが一番わかりやすいと思います。

 

以下はわたし自身の馴染み深いスタイルを使うので、「だ・である」調で書いていきますね。

 

第1期第1話考察

冒頭、千歌が曜と一緒に勧誘を行うシーン

箱を使って他の人物よりも頭一つ高い位置に立つ千歌だが、「輝きたい(普通と違った存在に)」という理想を模索するのに合わせている。この時、曜はまだ水泳部に所属しており、他の人物(一般)と同様の状況であるため、千歌よりも低く、他と同じ位置にいる。
 

学校からの帰り道、千歌が船に乗りながら空を見上げるシーン

ここでは、「海」と「空」という二項対立が登場。海からまっすぐ手を伸ばし、何かをつかもうとする千歌だが、腕をまっすぐ伸ばすことにより、二項対立である海と空が直線的に結びつけられる。これにより、現段階での千歌の位置が非常に低い所にあるということが明示される。
 

果南が鞠里の乗るヘリコプターを見上げるシーン

茉莉の身分の表れでもあるが、一方で果南たちとの精神的な距離も表現している。ここでも、地と空という二項対立によって、「未来に期待を膨らませる茉莉」と「過去を悔やむ果南」という対立関係が指摘できる。
 

梨子が海に飛び込むシーン

このシーンは第1期第1話中で、最も重要な描写である。
地元民である千歌や果南は、「空を見上げる=下から上」という動きが多く描かれていたが、外からやってきた梨子は「海に飛び込む=上から下」という対照的な行動を行う。
もともと「海」や「水」といったモチーフは、物語において「生・死」特に「死」と強く結びついている。そのため梨子の「海に飛び込む」という行為は、そのまま死を意味する。
ここでは、もちろん直接的な意味ではなく、言うなれば「音乃木坂学院高校の生徒としての桜内梨子」の死と考えることができる。
そして、梨子の目的は海に飛び込むことによる「再生」である。
海への飛び込みにより、一度形式的な死を迎え、そしてそこで生まれなおす(例えば息継ぎなどで海面に出る)ことで、「音乃木坂学院高校の桜内梨子」から「浦乃星女学院の桜内梨子」へと生まれ変わるのである。
しかし、ここではその目論見は失敗する。
このシーンは、物語の登場人物の「通過儀礼(イニシエーション)」と捉えることができる。つまり、上述の生まれ変わりを通して、新しいコミュニティーの一員となるのである。だが、現段階では、通過儀礼は千歌によって阻止され、コミュニティーへの帰属は達成できていない。
梨子のいう「海の音」とは、この文脈で考えると「母体の心臓の音」とも捉えることができる。いうなれば母体への回帰であり、そこからの再誕を梨子は模索していた。
 

千歌が星を見上げるシーン

ここでもやはり見上げるという行為が描かれており、千歌の輝きたいという目標とμ’sへの憧れ、そしてその位置の高さを示している。
この地理的な立ち位置の変化もまた、今後分析する上で重要な要素になるかもしれない。
 

総論

第1話ということもあり、要素の不足も考えられるが、それでも今後の進行への布石と捉えることのできる描写がいくつか見受けられたように思う。

基本的には、各話単体での分析を行うが、必要であれば各話を結びつけた論も展開する予定である。

 

まとめ

どうでしたか?かなり熱量があったかもしれません。

わたし自身はとても楽しかったです。これからも続けていきますよ〜!

目標は劇場版公開までに全話考察完了です。

お付き合いのほど、よろしくお願いしますね。

 

 

お疲れ様でした。

それでは、また。